こんにちは。
イッテQマジシャン出川のシリーズ、いつも爆笑してしまいます。
さて、出川さんの挑戦した手品でもあった、日本古来の手品「和妻」をご存じですか?
江戸時代から続いているものですが、継承者が少なく貴重なものとなっているようです。
今回は、日本古来の手品「和妻」に注目して、由来や、定番となる代表演目、手品師の年収などを調査してみました。
日本古来の手品「和妻」とは何?
「和妻(わづま)」とは、西洋奇術に対する日本伝統奇術をいう。
和妻は、近世に芸能としての確立をみるが、その起源は奈良時代に大陸から伝来した散楽の演目にまでさかのぼる。近世期には「手妻【てづま】」または「手品【てじな】」と称して、三都を中心に盛んに興行を行い、また解説書なども出版されるなど流行した。
明治以降、流入した西洋奇術と区別するため、日本手品を「和妻」と称するようになるが、しだいに派手な西洋奇術に押され、和妻専門の奇術師は減少している。
引用元:文化庁 文化遺産データベース
起源は奈良時代とのことですので、1,000年以上の歴史をもっているわけですね。
エンターテインメントとして認知・確立したのが江戸時代とのことです。
実際に行う奇術師が少なくなっているので、保存、保護が必要になってきたようです。
【文化財指定】
1997年5月24日に和妻は文化庁長官により記録作成等の措置を講ずべき無形文化財として選択された。
引用元:wikipedia
「和妻」の代表的演目は?
和妻の特色は、代表的演目である「紙蝶【しちよう】の曲」や「水芸」にみられるように、手先の技術と簡単な仕掛けを用い、囃子・口上にあわせて芝居がかりに演出する点にあり、トリックのアイディアを主とする西洋奇術とはその趣を異にするもので、日本の伝統的演芸として芸能史上重要な位置を占める。
引用元:文化庁 文化遺産データベース
■それでは、紙蝶【しちよう】の曲
藤山大樹さんの「蝶のたはむれ」を見てみましょう。
ワッと驚かせたり、びっくりさせたりするタイプの手品ではないようです。
手元の繊細な技術が職人芸、”蝶に模した紙”の舞う姿がはかなく、美しく見えます。
■日光江戸村の演目「水芸」を見てみましょう。
どうやって、水が出たり、止まったりするのでしょう?
「水からくりが落差を利用した装置である」とはネットにありましたが、具体的なタネあかしはわかりませんでした。
■藤山晃太郎さんの 「金輪舞(かなわまい)」を見てみましょう。
「蝶のたはむれ」や「水芸」と比べると、伝統芸ではないのかもしれませんが、手先の俊敏さ、正確さという観点でみると素晴らしいですね。
ちなみに「藤山晃太郎さん」は、2010年から4年連続で日本奇術協会「ベストマジシャン」第1位に選出されるほどの腕前だったそうですが、後継問題から一門を脱退して、引退したそうです。
ただでさえ、後継者が少ないと言われているのですから、トラブル絡みで引退するとは残念なことですね。
「和妻」は、どこで見れる?
(1)前述の日光江戸村では、水芸が常設で見れます。
http://edowonderland.net/show/mizugeiza/
(2)藤山大樹さんのホームページでは、イベント情報があります。
コロナによる影響で、2020年はイベント中止となってしまったものがあります。
通常であれば、5,000円前後の料金となっているようです。
(3)藤山大樹さんの師匠、藤山新太郎さんのホームページにも、出演情報があります。
https://www.tokyoillusion.co.jp/index.html
こちらもコロナの影響で、延期や振替が多くなっています。
(4)マジシャンでもある上口龍生さんのホームページでは、”マジックバー”の情報があります。お酒を飲みながら、マジックが見れるバーが東京・赤坂にあります。
ただしマジックなので「和妻」が見れるかはわかりませんでした。
http://ryuseimagic.com/index.html
「和妻」マジシャンは稼げる?
「和妻師」の平均年収を調べてみましたが、ネットには情報がありませんでした。
しかし、【年収2千万円超えもザラ 「マジシャンという職業」の舞台裏 】という記事を見つけました!
・ニューヨークやロサンゼルス、シカゴで企業向けイベントの依頼があるマジシャンは、簡単に10万ドル(約1,050万円)は稼げる
・世界一稼いでいるマジシャンのデビッド・カッパーフィールドの年収6,400万ドル(約67億円)
・ニューヨークを拠点としており、仕事は誕生日会や200人を前に毎週行っているショー、そして1,000人の観客を迎える全米ツアーなどで、年間20万ドル(約2,100万円)を稼ぐ
引用元:フォーブスジャパン 2016年11月記事より抜粋
米国を拠点に、富裕層向けにマジックを行うようなマジシャンともなると、年収2,000万円は珍しくないようです。
日本の場合は、経済規模から考えると、米国の1/2~1/3程なのでしょうか?と推測します。
まとめ
今回は、イッテQ マジシャン出川さんも挑戦した、日本古来の手品「和妻」調査してみました。
奈良時代を起源として、江戸時代に確立された”伝統芸”のようです。
日本特有の繊細な手品で、動きも細やかで美しいものです。
ただし継承者が少ないことから、いつでもどこでも見れるものではなくなっています。文化庁記録作成等の措置を講ずべき無形文化財にも登録されました。
手品師としても年収はわかりませんでしたが、米国でのマジシャ年収は2,000万円はザラにあるそうです。
人を喜ばせる職業で、かつ高収入であるとは素晴らしいですね。
今回も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。