【訃報】藤木孝さん、80歳 自殺か…自宅アパートで死亡、同居の息子が発見
ロカビリー歌手や俳優として活躍した藤木孝(ふじき・たかし、本名遠藤與士彦=えんどう・よしひこ)さんが死去したことが20日、分かった。
80歳。静岡県出身。
所属事務所によると、東京都中野区の自宅アパートで死亡しているのを、
20日未明に帰宅した同居する息子が発見した。
死因は現在調査中。
現場の状況から、警視庁は自殺とみている。
近隣住民によると、同日午前1時前にパトカーや救急車が駆けつけ
「救急隊員がベランダにいた。ベランダで何かあったのかと思った」という。
所属事務所は
「3月以降は新型コロナウイルスの影響で仕事が少なくなり、また、80歳という年齢もあって外出を控えていて、自宅で過ごすことが多かった」と話している。
引用元:Yahooニュース
人が亡くなるお知らせは、何をおいても悲しいお知らせです。
記事にあるように、
「80歳で死去」
「警視庁は自殺とみている」
ご高齢の方が自殺?ということに違和感を感じましたので、
調べてみました。
背景は?
あくまで個人的な解釈ですが、
”「自殺」=比較的若年層が多いのでは?”
と思っていました。
年齢が若いぶん、精神的にまだ成熟しておらず、
さまざまな悩みや不安が解消できずに、追い詰められ、
死を選んでしまう。。
という構図でとらえていました。
平成28年、厚生労働省発表の資料によると、
自殺者は年間2万人を突破しており、
交通事故死がこのところ年間1.5万人前後であることを考えると
きわめて深刻な事態であるといえます。
特に自殺者が多いのが60歳以上の高齢者で、
平成28年の統計では10万人あたり19.8人となっています。
実際は、
”「自殺」=「若年層」”
という訳ではないようです。
高齢者の自殺の動機は?
健康問題が6割以上を占めており、
経済・生活問題、家庭問題がそれに続きますが、
その背景にはうつ病などの精神疾患が
存在していることが多いことが知られています。
高血圧症、糖尿病、脳梗塞後遺症、心臓病、関節痛などの
慢性的疾患をかかえることが多くなりますが、
こうした継続的な身体的苦痛が
うつ病の引き金となりうる危険性を持っています。
また、高齢になると近親者の死亡などによる環境変化、
家庭内での人間関係のもつれを経験することが多くなり、
こうした状態もうつ病の危険因子となります。
うつ病に罹患するとすべてのことに対して
悲観的なとらえ方をするようになり
自殺志向が強まると考えられます。
高齢者のうつ病は自殺の危険性が高いにもかかわらず
本人が医療機関にかかることをいやがることが多く、
また周囲が「年のせい」と取り合わなかったり、認知症と混同したりして
適切な治療が受けられないケースがしばしばあるのも問題です。
引用元:健康長寿ネット
年齢を経ると、健康問題を中心に、
悩みは増えるということですね。
健康状態は、毎日の積み重ねですから、
生きる上でのモチベーションに、
大きく影響することに納得です。
コロナ禍と自殺者数の関連は?
前述の記事にあるように、
「新型コロナウイルスの影響で仕事が少なくなり、(中略)自宅で過ごすことが多かった」
このような状況で、精神的に追い詰められてしまう状況もあるのか?と思い、
調べてみました。
コロナ禍で自殺者が約2割減ったという記事がありました。
5月上旬、米国で
「新型コロナウイルス危機の結果、今後10年間で最大7万5千人がいわゆる『絶望死』する可能性がある」
という衝撃的な予測が発表され、日本でも
「今後自殺者が急増するのではないか」
との警戒感が高まっている。
ところが現実は今のところ違う。
日本では、4月の自殺者数は前年比19・8%減、5月は19%減だった。
自殺と社会の状況の関係については
「戦争時に自殺率が低下する」
という傾向が世界各国で見られるという興味深い事実がある。
「倒すべき敵」が存在すれば、各人の意識は社会の連帯に向かい、
日々の生活に張り合いが生まれるというのがその理由である。
引用元:Yahooニュース
東日本大震災のような国難の時期でも、
自殺者が減少したようです。
この説が正しいかどうかは、
今後も調査する必要があるとしています。
まとめ
藤木孝さん(80歳)の訃報がありました。
警視庁は自殺とみているとのことから、
高齢者と自殺の関係を調べてみました。
ご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。